開業関連コラム

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当ホームページでは、ウエルシア薬局が誇るネットワークの中から厳選した各分野の専門家によるコラムをお送りして参ります。開業の興味をお持ちの先生から、具体的に計画を進めている先生、さらには開業後に奮闘されてる先生に至るまで、このコラムが先生方を成功に導く一助となれば幸いです。

第1回:開業するには明確なコンセプトを

開業するにあたっては「クリニックのコンセプトを持った開業が大切だ」と言われています。
クリニックの基本的構想とは、開業する地域の方々が受診しやすく、良質な医療を患者さんが受診すること、患者さんの視点を尊重した医療の提供と情報の充実を図ることで、安心して受診できるクリニックを目指すことです。
そのうえで、思い描いた理想的な診療の達成を第一優先に、物件探し、資金調達、行政への各種申請・届出、従業員の募集など、様々なステップを進め開業となります。

実際には思い描いたことを達成できるような開業は難しく、理想の診療を達成するには、開業後も階段を1段毎に上がるように計画立てて、着実に実行することが大切です。
物件が決まれば、医療専門の内装業者に相談する方が良いと言われています。どのような医療をしたいかを伝えることで、スタッフの導線や患者さんの導線の無駄を最小限に工夫する内装提案してもらうことで、移動時間が少なく、診察もスムーズになり、数分の違いが患者さんの好印象に繋がり、増患やコストの削減に繋がります。

開業当初の医療機器購入については、最小限に留めることで負担も少なくでき気持ちの余裕も生まれます。ただ、将来的に導入したい医療機器や高性能なものに変え換えたい場合も伝えることで、設置場所の補強や電源、LAN、水回りなどを当初の内装工事から想定して設置でき、見栄え、工期短縮でき、将来の経費削減に繋がります。

集患対策には、医療専門のホームページ業者に依頼することが大切と言われています。
これは、ホームページの1ページ目に、クリニックのコンセプト、先生の思いを経験値から上手く載せることができ、どのような患者さんに来て欲しいかを伝え、また検索上位になる工夫をしているからです。また、検索により移動するページにも、専門性を持った内容を掲載することで、他からの検索によるヒット率を高め、増患対策に繋がります。

ホームページでは、見栄えの良いものを作るだけでなく、常に更新することも大切です。クリニックが1段毎に成長するように、ホームページも常にステップアップすることが重要と言えます。
開業するにあたって、専門性を活かした診療をしたいと考えがちになりますが、地域の方々からすれば、その専門だけしか診察してもらえないと思い込み、増患に繋がらないケースもあります。クリニックのコンセプトの立て方としては、医療連携、地域連携を図りながらクリニックの特徴を活用できるようにするとともに、医療機関として患者さんが地域で継続性のある適切な医療を受診できるようなクリニックにすると考えるのが得策と言えるでしょう。